糖尿病についての新しい理解

糖尿病についての新しい理解

糖尿病完治を目指す研究と社会実装

糖尿病についての新しい理解

株式会社バイオジップコードは、糖尿病を単に「血糖値を下げる病気」としてだけではなく、体の中に残る異常な細胞や、再生を妨げる仕組みから捉え直す研究に取り組んでいます。

このページでは、バイオジップコードが進める糖尿病完治を目指す研究、細胞標的化技術「Biozipcode」、大学との共同研究、そして今後の社会実装に向けた取り組みを整理します。

なお、本ページでいう「糖尿病完治」は、すでに確立された治療法や、効果を保証する表現ではありません。現時点では、前臨床研究、共同研究、臨床試験準備、事業化検討を含む研究開発段階の取り組みとして記載しています。

糖尿病完治を目指す研究と社会実装

「糖尿病完治」という言葉について

糖尿病は、一般的には一度発症すると長く付き合っていく病気と考えられています。現在の治療では、食事療法、運動療法、薬物療法、インスリンなどによって血糖値を管理することが中心です。

血糖値を安定させることは、合併症を防ぐうえで非常に重要です。ただ一方で、血糖値を下げることだけでは、糖尿病の状態を体の中に残してしまう原因そのものには届いていない可能性があります。

バイオジップコードが目指しているのは、この「血糖値の管理」の先にある、糖尿病を維持してしまう根本的な仕組みへのアプローチです。

そのため、ページ名としては分かりやすく「糖尿病完治」としていますが、本文では「糖尿病完治を目指す研究」「根本治療を目指す研究」として表現しています。

研究の背景

バイオジップコードの元となる取り組みは、2015年頃から始まりました。

当初は、株式会社StudioMakyuが滋賀医科大学の研究室との共同研究の一環として、バイオインフォマティクス、In Silico解析、GPGPUを用いた大規模計算、研究用ソフトウェア開発などを支援していました。

その後、2022年1月に、StudioMakyuで行っていた共同研究の流れを引き継ぐ形で、株式会社バイオジップコードが設立されました。2022年4月には、滋賀医科大学内に共同研究講座「再生医療開拓講座」が設置され、糖尿病、がん、自己免疫疾患などの難治性疾患に関する研究開発が進められました。

さらに、2026年には、京都大学大学院医学研究科・医学部に産学共同講座「生命情報開拓講座」が設置され、これまでの研究活動を発展的に移行する形で、細胞標的化治療の研究開発が進められています。

Communications Biology掲載論文について

2023年6月、糖尿病マウスに関する研究成果が、Nature Portfolioの学術誌Communications Biologyに掲載されました。

この研究では、STZ誘導糖尿病マウスを用いて、異常な骨髄由来細胞、HDAC阻害剤、インスリン併用、膵島の再生、正常血糖の維持などに関する実験結果が報告されています。

特に、インスリンで血糖値を整えながら、HDAC阻害剤を一時的に用いることで、治療終了後も正常血糖が維持されたという結果は、糖尿病を「血糖値だけの病気」としてではなく、細胞に残る異常な状態として見る研究の重要な背景になっています。

ただし、これはマウスを用いた前臨床研究です。人に対する承認済み治療や、現時点で一般に提供できる治療法を意味するものではありません。今後、人での安全性、有効性、投与方法、対象患者、臨床試験、薬事承認などを一つずつ検証していく必要があります。

5-ALAに関する研究

5-ALAは、体内にも存在する成分であり、ミトコンドリアやエネルギー代謝に関わる物質として知られています。糖尿病や代謝異常との関係についても、国内外で研究が行われています。

実際に、5-ALAとクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)を組み合わせた臨床研究では、2型糖尿病患者を対象に、安全性やHbA1c、血糖値への影響を評価した試験が行われています。バーレーンで実施された試験では、5-ALA/SFCを摂取した群でHbA1cの低下が報告されており、日本でも糖尿病患者を対象とした食品介入試験で、HbA1cの改善傾向が示されています。

また、欧州の臨床試験登録にも、2型糖尿病患者を対象とした5-ALA/SFCの第IIa相試験が登録されており、5-ALAが糖尿病領域で一定の臨床的検討を受けてきたことが分かります。

ただし、これらの結果は、5-ALAによって糖尿病が完治することを証明するものではありません。現時点では、血糖コントロールや代謝改善の可能性を示す臨床研究・介入試験が存在する、という位置づけです。

バイオジップコード社が目指している糖尿病根本治療研究では、5-ALAを単独の「糖尿病完治成分」として扱うのではなく、糖尿病幹細胞、細胞標的化技術、インスリン、HDAC阻害剤、代謝改善、合併症対策などを含む研究全体の中で、どのように活用できるかを検討しています。

5-ALAについては、健康食品、医薬品原薬、臨床研究、医療用途のどの文脈で扱うかによって、必要な規制対応や表現が異なります。そのため、本ページでは、5-ALAに関する既存の臨床研究を紹介しつつも、効果や安全性を断定せず、今後の研究、臨床試験、安全性確認、規制当局による審査を経て判断されるべきものとして整理します。また、我々は5ALAをHDAC阻害作用のある物質だと認識しています。

Biozipcode™

次世代型ドラッグデリバリーシステムの構築

Biozipcode™は、特定の細胞に薬や物質を届けることを目指す細胞標的化技術です。

「郵便番号」が住所を特定するように、Biozipcode™では、細胞ごとの特徴に着目し、目的の細胞へ選択的にアプローチすることを目指します。

糖尿病研究においては、異常な細胞を見つけ、必要な場所へ治療候補物質を届けることが重要になります。もし、治療対象となる細胞をより正確に認識し、必要な場所にだけ作用させることができれば、将来的には、より効率的で副作用の少ない治療法につながる可能性があります。

Biozipcode™技術は、糖尿病だけでなく、がん、自己免疫疾患、難治性疾患、診断薬、ドラッグデリバリー、組織再生などへの応用も検討されています。

副作用を抑えた抗がん剤を目指す研究

Biozipcodeの細胞標的化技術は、糖尿病だけでなく、がん治療への応用も研究されています。

抗がん剤は、がん細胞を攻撃する一方で、正常な細胞にも影響を与えることがあります。そのため、治療効果が期待できる場合でも、吐き気、脱毛、倦怠感、骨髄抑制など、患者さんの生活の質に大きく関わる副作用が問題になることがあります。

バイオジップコードが目指しているのは、抗がん剤そのものを全身に広く作用させるのではなく、がん細胞や病的な細胞をより選択的に狙うことで、治療に必要な場所へ薬を届けるという考え方です。

この研究では、細胞ごとの特徴を見分けるBiozipcodeの技術を応用し、がん細胞や病的幹細胞に対して、薬剤をより正確に届ける方法を検討しています。将来的には、既存の抗がん剤や、これまで副作用の問題で使いにくかった薬剤を、より安全に活用できる可能性も考えられます。

京都大学大学院医学研究科・医学部の産学共同講座「生命情報開拓講座」では、がん治療への細胞標的化技術の応用も研究テーマの一つとされています。また、共同研究チームには、京都大学大学院医学研究科 消化管外科学の研究者も参加しており、消化器がんなどの臨床領域との接点を持ちながら、研究が進められています。

なお、「副作用のない抗がん剤」という表現は、研究の目標を分かりやすく示すための言葉です。現時点で、副作用が一切ない抗がん剤が完成している、または医療として承認されているという意味ではありません。

本サイトでは、医療広告や薬機法上の誤解を避けるため、「副作用を抑えた抗がん剤を目指す研究」「副作用の少ない抗がん治療を目指す研究」として整理します。

Biozipcodeのがん治療研究は、がん細胞をより正確に見分け、必要な場所に薬剤を届けることで、治療効果を高めながら患者さんの負担を減らすことを目指す取り組みです。糖尿病研究と同じく、細胞を標的にするという発想を、がん治療にも応用しようとする研究開発段階のプロジェクトです。

7桁のアミノ酸配列という技術

Biozipcodeの大きな特徴は、「7桁のアミノ酸配列」を使って、目的とする細胞を見分けるという考え方にあります。

日本の郵便番号が地域や住所を絞り込むように、Biozipcodeでは、細胞ごとの特徴に対応する短いアミノ酸配列を見つけ、その配列を目印として使います。これにより、薬や診断用物質を、体内のすべての細胞に広く作用させるのではなく、目的とする細胞へ選択的に届けることを目指しています。

アミノ酸は20種類あるため、7個のアミノ酸を組み合わせると、理論上は約13億通りの配列を作ることができます。その中から、特定の細胞や組織に結合しやすい配列を探索し、薬物輸送や診断技術に応用していくのが、Biozipcodeの基本的な考え方です。

この技術が実用化されれば、従来の薬のように全身へ広く作用するのではなく、治療したい細胞に近い場所へ薬を届けることが期待されます。結果として、治療効果を高めながら、不要な細胞への影響を減らすことを目指しています。

糖尿病研究においては、糖尿病を維持している可能性のある異常な細胞を見つけ、その細胞に対して必要な治療候補物質を届けることが重要になります。Biozipcodeの7桁の技術は、そのための「生体内の住所指定」のような役割を担うものです。

ただし、この技術も現時点では研究開発段階のものです。特定の病気に対する治療効果や安全性がすでに確立された医療として認められているわけではありません。今後、基礎研究、前臨床研究、臨床研究、薬事承認などを通じて、実際の医療応用に向けた検証を進めていく必要があります。

現在進めていること

研究を「社会実装」を目指すために

現在、バイオジップコードでは、糖尿病完治を目指す研究を中心に、以下の取り組みを進めています。

  • 糖尿病幹細胞に関する研究の継続
  • 細胞標的化技術Biozipcodeの応用研究
  • 糖尿病および合併症に関する診断・検査技術の検討
  • 5-ALA関連研究および臨床研究構想の検討
  • 京都大学との産学共同研究
  • 製薬企業、医療機関、海外パートナーとの連携
  • パラオ、UAEなどを視野に入れた海外展開
  • 特許・知財の維持とライセンス展開
  • 研究内容を正確に伝えるための公開情報整備

これらは、すでに完成した医療サービスを販売するためのものではなく、研究成果を将来の医療へつなげるための段階的な取り組みです。

医療研究を社会実装するには、時間がかかります。前臨床研究で可能性が示されても、人に対する治療として使うには、臨床試験、安全性評価、有効性評価、薬事承認、製造体制、医療機関との連携が必要です。

バイオジップコード社の取り組みは、まだその道の途中にあります。

それでも、糖尿病を「一生付き合う病気」としてだけではなく、根本原因に向き合える病気として捉え直すことには、大きな意味があると考えています。

血糖値を下げるだけではなく、糖尿病を維持してしまう細胞や仕組みに向き合う。
その先に、糖尿病の根本治療や、合併症を防ぐ新しい医療の可能性があります。

本ページの位置づけ

本ページは、株式会社バイオジップコードが進める糖尿病完治を目指す研究について、公開情報と研究開発の流れを分かりやすく整理するためのページです。

医療効果を保証するものではなく、特定の治療法、医薬品、5-ALA製品、医療サービスの効果・安全性を断定するものでもありません。

糖尿病の治療については、必ず医師などの医療専門家に相談してください。また、研究開発、投資、提携、臨床試験、トークン関連事業について判断する場合は、最新の公開情報、契約書、法務・薬事・医療広告・会計・税務上の確認を行う必要があります。

事業・プロジェクト一覧

バイオジップコード・糖尿病完治

Biozipcode社が進める糖尿病・難治性疾患研究と、細胞標的化技術の概要を整理します。

Web3プロジェクト

GDTなどのWeb3関連プロジェクトについて、目的、位置づけ、確認すべき論点を紹介します。

AI・計算科学ビジネス

バイオインフォマティクス、HPC、GPGPUを活用した計算科学領域の取り組みを紹介します。

海外展開事業

パラオ、UAEなど海外での医療・投資・事業提携に関する活動を整理しています。

グローバル医療展開

パラオ、UAEなど海外での医療・投資・事業提携に関する活動を整理しています。

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